第44回 <ル・テタンジェ>国際料理賞
コンクール・ジャポン2010
最終審査結果
44ème PRIX CULINAIRE INTERNATIONAL LE « TAITTINGER »
21世紀の<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール
<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクールの実行委員会及び審査委員会の最も重要な使命は、偉大なフランス伝統料理の原則を守り、かつ広めていくことにあります。そして、その役目を担うグラン・シェフ達は、伝統あるフランス料理を今日さらに豊かに充実させる多彩な各国文化の影響も歓迎しています。
それ故に<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクールは、今日明確な2段階の審査を持つコンクールとして構成されています。
第1段階
<ル・テタンジェ>国際料理賞 コンクール・ナショナル(参加各国名)と称される、参加各国に於けるコンクール。日本での優勝者は<ル・テタンジェ>国際料理賞 コンクール・ジャポン第一位の栄誉が与えられます。
第2段階
<ル・テタンジェ>国際料理賞 コンクールと称される国際コンクール。
各国に於けるコンクールの優勝者及びフランス国内決勝の優勝者をパリに集めて開催されます。
優勝者は国際審査委員会によって<ル・テタンジェ>国際料理賞 コンクール第一位と宣言されます。
第44回目を迎えるに当たり、<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクールはフランス料理の偉大なる巨匠達への敬意とその精神において使命を全うする意志を改めて宣言します。
受賞者
コンクール・ジャポンの第1次審査(書類選考)は8月3日に行われ、全国から8名が選ばれ、東京調理師専門学校(新宿)で8月31日に行われた最終審査(ファイナル実技審査)に臨みました。
8名の参加者は2点の料理を5時間で制作し、コンクール・ジャポン最終審査は<ル・テタンジェ・コンクール>国際規約にのっとって行われました。
優勝
大和 幸義
帝国ホテル東京・東京都
2位
繁田 正人
ホテルオークラ東京・東京都
3位
浜田 統之
ホテルブレストンコート・長野県
テーマ
1.書類選考に提出したオリジナル・ルセット
2 barons de lapereaux farcis,
(les cuisses et le râble non séparés et servi entier)
1 garnitures obligatoire a base de champignons,2 garnitures libres
et un jus ou une sauce servi(e) en saucière
Dressé sur un plat rectangulaire 40×60 cm (environ)
2バロン・ド・ラプロー・ファルシ(各々約1.3kg フォワ、テット、ロニョン付き)
(キュイスとラーブルは切り離さず、アンティエールで出すこと)
シャンピニョンを使った1種のガルニチュールと2種のガルニチュール(自由選択)、
ソーシエールに入れた、1種のソース又は1種のジュを添える。
*料理の盛付け:自由、長方形のプラター(約60×40cm)に盛りつけること
2.審査委員長による課題ルセット
-実技選考当日発表
ルージェ・オ・サフラン
*作り方はギッド・キュリネール(エスコフィエ)に準じます。
コンクール・ジャポン最終審査結果は、シャンパーニュ・テタンジェ社当主エマニュエル・テタンジェ氏同席のもとに8月31日セルリアンタワー東急ホテルで行われた発表式で発表され、以下の授与が執り行われました。
コンクール・ジャポンの賞
優勝者
第1位のディプロム、第1位のカップ、
シャンパーニュ・テタンジェ(マチュザレム)
副賞として2,400ユーロ相当の小切手
第2位
第2位のディプロム、第2位のカップ、
シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)
第3位
第3位のディプロム、第3位のカップ、
シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)
ファイナル実技審査の出場者で
第1位~3位以外の者全員に、
第44回ル・テタンジェ国際料理賞コンクール・
ジャポンのファイナリストを証明するディプロム、
シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)
最終審査(ファイナル実技審査)に望んだ
8名のリスト
前川 顕 | レストランみつ和GINZA(東京都) |
大和 幸義 | 帝国ホテル(東京都) |
杉山 知弘 | 浦和ロイヤルパインズホテル(埼玉県) |
市原 宏文 | 大阪新阪急ホテル(大阪府) |
塩貝 龍太 | ホテルグランヴア大阪(大阪府) |
浜田 統之 | ホテルブレストンコート(長野県) |
繁田 正人 | ホテルオークラ東京(東京都) |
志賀 高幸 | 東京プリンスホテル(東京都) |
ル・テタンジェ国際料理賞
コンクール・ジャポン審査委員
審査委員長
堀田 大 | (株)マンジュトゥー代表取締役 1984年、<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール(パリ)に、 日本人として初めて参加しグラン・プリを獲得 |
実技選考委員
大溝 隆夫 | レストラン・ボルドー 代表取締役 |
岸 義明 | ホテルインターコンチネンタル東京ベイ 執行役員総料理長 |
伊佐 武二 | ホテルニューオータニ 最高料理顧問 |
田中 健一郎 | 帝国ホテル 取締役総料理長 |
大庭 巌 | ホテルオ-クラ東京 洋食調理顧問 |
福田 順彦 | セルリアンタワー東急ホテル 副総支配人総料理長 |
マチュー・トサック | (株)富士物産 製品開発室長 |
フィリップ・バットン | プチ・トノー 代表取締役 |
ベルナール・アンクティル | コルドン・ブルー 教授 |
ドミニク・コルビ | レストラン ル・シズィエム・サンス エグゼクティブ・ディレクター |
書類選考委員
斉藤 裕之 | マキシム・ド・パリ 総料理長 |
林 和広 | 帝国ホテル 調理部長 |
沼尻 寿夫 | ウェスティン東京 総料理長 |
小山 英勝 | ストラスブール オーナーシェフ |
曽我部 俊典 | パンパシフィック横浜ベイホテル東急 総料理長 |
柏木 健一 | ホテルグランヴィア大阪 料理長 |
中田 肇 | ホテルオークラ東京 執行役員洋食調理総料理長 |
中宇祢 満也 | 浦和ロイヤルパインズホテル 総料理長 |
西口 章二 | ホテルニューオータニ 宴会料理長 |
渡辺 雄一郎 | シャトーレストラン ジョエル・ロブション エグゼクティブシェフ |
パリ・ファイナルに於ける歴代日本人入賞者
1984年 | 優勝 | 堀田大氏(東洋軒、東京都) |
1994年 | 3位 | 佐野文彦氏(大津プリンスホテル、滋賀県) |
2001年 | 3位 | 中宇祢満也氏(浦和ロイヤルパインズホテル、埼玉県) |
2002年 | 3位 | 佐藤浩氏(浦和ロイヤルパインズホテル、埼玉県) |
2003年 | 3位 | 柏木健一氏(ホテルグランヴィア大阪、大阪府) |
2008年 | 2位 | 下村康弘氏(株式会社オリエンタルランド、千葉県) |
国際ファイナル・コンクール(パリ)
日付
2010年11月30日
参加国
フランス(アンドール公国、モナコ公国を含む)、日本、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、イギリス
- 参加各国でのコンクール優勝者は、コンクール・アンテルナショナル (パリ)のフィナリストとして2週間前に招集状と共に一般テーマ(例:魚、甲殻類、肉、ジビエ、家禽 等…)、を受け取る。
- コンクール前夜、法廷執行官立ち会いのもと、コンクールの明確なテーマ及び材料リストがくじで決められる。ファイナリストはその材料リストから必要な材料を選び出し、オリジナル・ルセットの料理制作にあたる。
- 国際ファイナルでの公式言語はフランス語とする。但し組織委員会は外国人参加者が翻訳及び通訳を自由に使えるよう努める。
- 当日、各参加者は5時間以内に料理を仕上げる。
国際ファイナル・コンクールの賞
優勝者
10,000ユーロの賞金
トロフィー <エル・グスト>。
このトロフィーは本コンクールのために
ミゲル・ベッロカ氏が創作したもの
ラ・クープ・ヴァンクール
(歴代全ての優勝者の名前が刻まれた大杯)は、
後に開かれるプレスのためのデイナー
(優勝者がコンクールで作った料理を
自身の手で準備する)の時に手渡される
メダル
<ピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール>
(ピエール・テタンジェの肖像が刻まれている)
彫刻家ポール・ベルモント作
アメリカ合衆国への1週間の旅。
シャンパーニュ・テタンジェ社の代表によって
もてなされる夫婦同伴の旅。
優勝者はアメリカ東海岸の第一級ホテル
及びレストランに3日間招待され、
残りの滞在期間は観光が予定されている。
第2位
カップ、1週間の観光旅行
(受賞者が行き先を選択、
4,800ユーロ相当)
第3位
カップ、2,400ユーロの賞金
出場者全員に、記念カップ及び
ル・テタンジェ国際料理賞
コンクール出場を証明し、
その結果を載したディプロムを授与
コンクールに関するお問合わせ先
<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン
事務局 フランス文化を識る会
〒160-0023
東京都渋谷区桜丘町3-2 渋谷サクラステージ SAKURAタワー7階
TEL:03(5937)4412 FAX:03(5937)1891