第50回 <ル・テタンジェ>国際料理賞
コンクール・ジャポン2016
最終審査結果
50ème PRIX CULINAIRE INTERNATIONAL LE « TAITTINGER »
コンクール・ジャポンの第1次審査(書類選考)は8月2日に行われ、全国から応募した61名の中から選ばれた8名が、9月6日に東京調理製菓専門学校(新宿)で行われた実技選考に臨んだ。
8名の参加者は2点の料理を5時間で制作し、コンクール・ジャポン最終審査はル・テタンジェコンクール国際規約にのっとって行われた。
コンクールの規則は、パリ、ブールヴァール・マジェンタ156番地法廷執行官ポーペール・リエヴァン事務所に提出されており、ポーペール・リエヴァン氏がコンクールの合法性を監視するものである。
受賞者
優勝
吉本 憲司
ホテルインターコンチネンタル東京ベイ・東京都
2位
鎌田 英基
帝国ホテル・東京都
3位
中野 琢治
ザ・リッツカールトン大阪・大阪府
テーマ
ル・テタンジェコンクール国際規約に則り、2点の料理を5時間で制作した。
1.書類選考に提出したオリジナル・ルセット
8人分
Filet de boeuf entier(2.2 kg brut environ)
Farcie de foie gras ou farce à base de foie gras et champignons de pays
3 garnitures :
・Cromesquis à base de moelle
・Un gratin de pommes de terre et Beaufort (plat ovale, diamètre 24x16cm)
・1 garniture libre à base de carottes
Dressé sur un plat rectangulaire 40×60 cm (environ)
フィレ・ド・ブッフ・アンティエ
(被りの脂を取り除いた状態で約2.2kg、オーストラリア産、ミドルグレインフェッド)
フォワ・グラのファルシまたは、フォワ・グラと国産きのこ(生、乾燥問わず)をベースとしたファルス
3種類のガルニチュール
・骨髄をベースにした“クロメスキ”
・ジャガイモとボーフォールチーズのグラタン(長径24cm、短径16cmのオヴァル型使用)
・人参をベースにした自由選択
料理の盛付け:自由、長方形のプラター(約40x60cm)に盛り付けること
2.審査委員長による課題ルセット
-実技選考当日発表
Bisque ou Coulis d’écrevisses à l’ancienne.
ビスク・ウ・クーリ・デクルヴィス
コンクール・ジャポン最終審査結果は、シャンパーニュ・テタンジェ社社長ピエール・エマニュエル・テタンジェ氏同席のもとに9月6日ホテルニューオータニでおこなわれた授賞式にて発表され、以下の授与が執り行われた。
コンクール・ジャポンの賞
優勝者
第1位のディプロム、第1位のカップ、
シャンパーニュ・テタンジェ(マチュザレム)
副賞として2,400ユーロ相当の小切手
第2位
第2位のディプロム、第2位のカップ、
シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)
第3位
第3位のディプロム、第3位のカップ、
シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)
ファイナル実技審査の出場者で
第1位~3位以外の者全員に、
第50回ル・テタンジェ国際料理賞コンクール・
ジャポンのファイナリストを証明するディプロム、
シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)
最終審査(ファイナル実技審査)に望んだ
8名のリスト
臼杵 智近 | 株式会社ミリアルリゾートホテルズ 東京ディズニーランドホテル |
竹下 公平 | 浦和ロイヤルパインズホテル レストランPRP |
澁谷 昌孝 | 株式会社オリエンタルランド フード本部フードオペレーション部フードオペレーショングループ |
坂田 知昭 | びわ湖大津プリンスホテル |
増田 克也 | 株式会社ミリアルリゾートホテルズ 調理部 |
鎌田 英基 | 株式会社帝国ホテル 東京 |
吉本 憲司 | ホテルインターコンチネンタルホテル東京ベイ |
中野 琢治 | ザ・リッチカールトン大阪 |
ル・テタンジェ国際料理賞
コンクール・ジャポン審査委員
審査委員長
堀田 大 | (株)マンジュトゥー代表取締役 1984年、<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール(パリ)に、 日本人として初めて参加しグラン・プリを獲得 |
実技選考委員
伊佐 武二 | オフィスI・S・A 代表 |
石井 剛 | レストランモノリスオーナーシェフ |
大溝 隆夫 | フランス料理ボルドー代表取締役料理長 |
岸 義明 | ホテルインターコンチネンタル東京ベイ 執行役員総料理長 |
工藤 雅克 | ディズニーアンバサダーホテル エグゼクティブスーシェフ |
田中 健一郎 | 帝国ホテル東京専務執行役員総料理長 |
外山 勇雄 | 東京會舘常務取締役総料理長 |
Dominique CORBY | フレンチ割烹ドミニク・コルビ代表取締役 |
福田 順彦 | セルリアンタワー東急ホテル副総支配人総料理長 |
Philippe BATTON | プチ・トノー代表取締役 |
Bernard Anquetil | フレンチF&Bジャパン株式会社食材事業本部長 |
中村 勝宏 | ホテルメトロポリタンエドモンド名誉総料理長 |
Mathieu Taussac | Gourmet consulting 代表取締役 |
Renaud Augier | ホテルニューオータニトゥールダルジャンシェフ |
吉田 功 | ザ・プリンスパークタワー東京 レストランブリーズヴェールシェフ |
書類選考委員
市川 博史 | 京王プラザホテル 取締役総料理長 |
柏木 健一 | ホテルグランヴィア大阪 レストラン フルーヴシェフ |
河野透 | レストランモナリザ オーナーシェフ |
佐野文彦 | びわ湖大津プリンスホテル 洋食料理長 |
下村 康弘 | (株)オリエンタルランドフードオペレーション部 フードオペレーショングループクラブ33 シェフ |
髙橋義幸 | 帝国ホテル 東京調理部長 |
高良康之 | 銀座レカン 総料理長 |
中宇祢満也 | 浦和ロイヤルパインズホテル 総料理長 |
西口章二 | ホテルニューオータニ 西洋料理料理長 |
沼尻寿夫 | ウェスティンホテル東京 総料理長 |
山下泉 | レストランロオジェ 料理長 |
パリ・ファイナルに於ける歴代日本人入賞者
1984年 | 優勝 | 堀田大氏(東洋軒、東京都) |
1994年 | 3位 | 佐野文彦氏(大津プリンスホテル、滋賀県) |
2001年 | 3位 | 中宇祢満也氏(浦和ロイヤルパインズホテル、埼玉県) |
2002年 | 3位 | 佐藤浩氏(浦和ロイヤルパインズホテル、埼玉県) |
2003年 | 3位 | 柏木健一氏(ホテルグランヴィア大阪、大阪府) |
2008年 | 2位 | 下村康弘氏(株式会社オリエンタルランド、千葉県) |
2010年 | 3位 | 大和幸義氏(帝国ホテル東京、東京都) |
2013年 | 3位 | 鎌田英基氏(帝国ホテル東京、東京都) |
2014年 | 3位 | 川本善広氏(ホテルグランヴィア大阪、大阪府) |
優勝者は、今年11月16日、パリで行われるコンクール・アンテルナショナル(国際ファイナル・コンクール)参加を兼ねて配偶者と共にパリに招待されます。
<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクールは50年の歴史を持ち、この間数多くの優れたシェフを輩出してきました。日本においては一時中断もありましたが、毎年定期的に開催し続けている国際料理コンクールに直結した日本で唯一のフランス料理コンクールとして高く評価されています。
*このコンクールは明確な2段階をもつコンクール、つまり参加各国でのコンクールは予選ではなく各国での<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ナショナル(参加各国名)であり、各国のコンクールの優勝者がパリに集まって行うものが<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクールです。
国際ファイナル・コンクール(パリ)
日付
2016年11月16日
参加国
フランス(アンドール公国、モナコ公国を含む)、ドイツ、日本、スイス、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、イギリス
- 参加各国でのコンクール優勝者は、ファイナリストとして2週間前に招集状と共に一般テーマ(例:魚、甲殻類、肉、ジビエ、家禽 等…)、を受け取る。
- コンクール前夜、法廷執行官立ち会いのもと、コンクールの明確なテーマ及び材料リストがくじで決められる。ファイナリストはその材料リストから必要な材料を選び出し、オリジナル・ルセットの料理制作にあたる。
- 国際ファイナル当日、各参加者は5時間以内に料理を仕上げる。
国際ファイナル・コンクールの賞
優勝者
10,000ユーロの賞金
トロフィー <エル・グスト>。
このトロフィーは本コンクールのため
にミゲル・ベッロカ氏が創作したもの
ラ・クープ・ヴァンクール
(歴代全ての優勝者の名前が刻まれた大杯)は、
後に開かれるプレスのためのデイナー
(優勝者がコンクールで作った料理を
自身の手で準備する)の時に手渡される
メダル
<ピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール>
(ピエール・テタンジェの肖像が刻まれている)
彫刻家ポール・ベルモント作
第2位
カップ、4,800ユーロの賞金
第3位
カップ、2,500ユーロの賞金
出場者全員に、記念カップ及び
ル・テタンジェ国際料理賞
コンクール出場を証明し、
その結果を載したディプロムを授与
コンクールに関するお問合わせ先
<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン
事務局 フランス文化を識る会
〒160-0023
東京都渋谷区桜丘町3-2 渋谷サクラステージ SAKURAタワー7階
TEL:03(5937)4412 FAX:03(5937)1891