第53回 <ル・テタンジェ賞>
国際シグネチャーキュイジーヌコンクール
アンテルナショナル(パリ)
結果報告
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53éme PRIX INTERNATIONAL DE CUISINE D'AUTEUR
「<ル·テタンジェ賞>第53回 国際シグネチャーキュイジーヌコンクール アンテルナショナル(パリ)」が1月28日(火)パリで行われ、ファイナリストたちがパリ商工会議所フェランディ校にてファイナル実技審査に挑み、同日19時半よりエレファント・パナム(パリ)にて結果発表および授賞式が行われました。
各国8人のファイナリスト
Charles Coulombeau | Gravetye Manor à Grinstedd, Royaume-Uni | イギリス |
Robin Haquenne | Rob’s corner à Ciney, Belgique | ベルギー |
市川 隆太 | 丸の内東京會舘 à Tokyo, Japon | 日本 |
Jélôme Jaegle | L’Alchemille à Kaysersberg, France | フランス |
Maximilian Kindel | Facil à Berlin, Allemagne | ドイツ |
Victor Moriez | Hotel de Ville à Crissier, Suisse | スイス |
Magnus Santesson | Stadshuskallaren à Stockholm, Suède | スウェーデン |
Jan Smink | Smink à Wolvega, Pays-Bas | オランダ |
会場
国際ファイナル審査委員長ドミニク・クレン氏(アトリエ・クレン、サンフランシスコ、ミシュラン3つ星)をはじめ国際ファイナル審査員(注1)は、第53回コンクール・インターナショナルの結果を下記のように決定しました。又、日本人として34年ぶりに優勝(2018年、第52回ル・テタンジェ国際料理賞コンクール)した関谷健一朗氏が、前回の優勝者としてインターナショナル・コンクール審査委員として参加しました。
国際ファイナル審査員
国際ファイナル審査員
Dominique Crenn, Eric Briffard, 関谷健一朗, Christophe Bacquié, David Alves, Sylvestre Wahid, Jef Schuur, Bruno Verjus
調理場審査員
Amandine Chaignot, Philippe Mille, Bernard Le prince, Jonathan Zandbergen
受賞者
優勝
Charles Coulombeau
Gravetye Manor à Grinstedd,Royaume-Uni
2位
Jélôme Jaegle
L’Alchemille à Kaysersberg, France
3位
Jan Smink
Smink à Wolvega,Pays-Bas
残念ながら日本代表:市川隆太氏(丸の内東京會舘)は入賞を果せませんでした
第53回コンクール・インターナショナル テーマ
Pour 6 personnes
Saint-Jacques
Présenté sur assiette
ホタテ貝のアシエット料理 6人分
課題ルセット
Pour 6 personnes
Pithivier de racines d’hiver
冬野菜のパイ包み 6人分
1人4時間でテーマ料理と課題ルセットを制作
規約が大幅に変更になった今回は、各国予選で書類選考として出題された「ホタテ貝のアシエット料理」、本選の前日に発表された「冬野菜のパイ包み」を実技審査にて8人が競いました。インターナショナルテーマ・課題ルセットともにガルニチュールやソースは自由。代表者たちの技術のみでなく、発想なども注目されました。
COMMENTAIRE DU REPRESENTANT DU JAPON
日本代表 丸の内東京會舘 市川隆太 氏
今回、自分自身初めての《ル テタンジェ》国際料理賞コンクールへの参加となり、全てが初めての事で、大会自体も新しい形に変わった初年度の年で、色々と戸惑いが多かったですが、大変貴重な時間と経験を沢山させていただきました。
日本の大会では、自分の作品を作る上で色々なシェフや先輩からアドバイスをいただいて、主材料であるホタテを活かす為にどうするのか、味、バランスや大きさなど、きをねらわずに基本的なことをしっかりと作りあげた事が良い結果に結びついたと思います。
フランスの大会では日本で作ることと、フランスで作ることの違いに戸惑い、苦労し、食材の違いや気候、器具など一つ一つをクリアすることの難しさを感じました。自分の準備不足な面と自分の甘さを痛感させられる大会になり悔しい気持ちでいっぱいです。
フランス文化を識る会の方々、会社や先輩など沢山のサポートや応援を頂きとても感謝してます。まだまだ、これから努力して、多くの事を経験して、学んであの舞台に立ちたいと思います。
コンクールに関するお問合わせ先
<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン
事務局 フランス文化を識る会
〒160-0023
東京都渋谷区桜丘町3-2 渋谷サクラステージ SAKURAタワー7階
TEL:03(5937)4412 FAX:03(5937)1891
COMMENTAIRE DU JURY
国際審査員 関谷健一朗 氏
審査員としての初めての立場でのテタンジェコンクールでありましたが、全ての審査員は、美味しいか?美味しくないか?という単純明快で、ルセットや写真などと違い、誤魔化しの利かない一点をジャッジしていたようでした。
前日に発表された冬野菜のピティビエは全選手が苦戦していたようで、まともな料理を作れたのは一人だったそうです。(担当試食審査員談)
しかし、その選手は表彰台に登ることはなかったので、帆立貝の料理の出来に重きを置かれたようでした。優勝者の帆立料理は様々な調理法で作られた一皿であり、素材の良さを最大限に活かして調理されていて、私のジャッジでも最高点を付けていた一皿であり納得の結果でありました。
コンクールは、日々の仕事の積み重ねが結果として表れる場であり、偶然やマグレでは優勝を掴み取ることは出来ない自分との厳しい戦いなので、
「我こそは!!」という方は、
次回、是非ともチャレンジして世界へ羽ばたいて欲しいと願っています。