第55回 <ル・テタンジェ賞>
国際シグネチャーキュイジーヌコンクール
アンテルナショナル(ロンドン)
結果報告
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55ème PRIX INTERNATIONAL DE CUISINE D'AUTEUR
「第55回<ル・テタンジェ賞>国際シグネチャーキュイジーヌコンクール アンテルナショナル」が2023年1月31日(火)ロンドンで開催され、ファイナリストたちがル・コルドン・ブルー・ロンドン校にてファイナル実技審査に挑みました。
結果発表および授賞式は同日19時よりBAFTA(ロンドン)にて開催され、国際ファイナル審査委員長ミッシェル・ルー氏(ル・ガヴローシュ、ミシュラン2つ星)をはじめとした国際ファイナル審査員は、第55回コンクール・アンテルナショナルの結果を以下のように決定し、日本代表として参加した神戸宏文氏が、第2位の成績をおさめました。
優勝したオランダ代表のJan Smink氏は、ファイナルにて前回・前々回共に3位という結果を残しており、今回初めて手に入れた栄光に歓喜の涙を流し、審査員やファイナリストたちから惜しみのない拍手が送られました。
今大会は、各国予選で書類選考として出題された「豚肉のアシエット料理」と、本選の前日に発表された「動物性たんぱく質を使用しない野菜のポタージュ もしくは コンソメスープ」をテーマに8人が実技審査にて競いました。インターナショナルテーマ・課題ルセットともにガルニチュールやソースは自由。書類選考ではその料理への想いや食材のこだわりなども審査の対象となり、実技審査ではオリジナリティ、味や技術、プレゼンテーションが重要視されます。
また、第52回大会(2018年)にて優勝した関谷健一朗氏と、第54回大会(2022年)で優勝した堀内亮氏が審査委員として参加いたしました。
受賞者
優勝
Jan Smink
Smink à Wolvega,Pays-Bas
2位
神戸 宏文
東京會舘「レストラン プルニエ」à 東京,日本
3位
Alexandre Vulllin
La Pyramide à Vienne,France
第55回コンクール・インターナショナル テーマ
Interprétation d’un morceau de Cochon au choix pour 8 perssonnes
8 assiettes avec un budget maximum de 50€
(400€ au total)
豚肉(好きな部位)のアシエット料理 8人分
(1人前50€以内、トータル400€以内)
課題ルセット
Pour 8 personnes
un potage de légumes ou un consommé
Sans protéines animales
野菜のポタージュ もしくは コンソメスープ 8人分
(動物性たんぱく質なし)
1人4時間でテーマ料理と課題ルセットを制作
各国8人のファイナリスト
Paul Burgalières | L’enclume à Cumbria | イギリス |
Nicolas Tournay | Le Mont à Gourmet à Courcelles | ベルギー |
神戸 宏文 | 東京會舘 「レストラン プルニエ」à Tokyo | 日本 |
Victor Moriez | Maison Wenger à Noirmont | スイス |
Claudette Zepeda | Vaga à San Diego | アメリカ |
Alexandre Vuillin | La Pyramide à Vienne | フランス |
Désirée Jaks | Spesso à Stockholm | スウェーデン |
Jan Smink | Smink à Wolvega | オランダ |
国際ファイナル審査員
国際ファイナル審査員
Michel Roux,Dominique Crenn, 堀内亮, ,Eric Briffard,Jonathan Zandbergen,Claude Bosi, 関谷健一朗,
Mark Flannagan,Johon Williams
(敬称略・順不同)
調理場審査員
Amandine Chaignot,Bernard Leprince
(敬称略・順不同)
COMMENTAIRE DU JURY
国際審査員 堀内 亮 氏
初めてのコンクール審査員を務めさせていただきました。初めてが国際大会の決勝ということで、責任を感じつつ、緊張感をもって審査に臨みました。
私は、豚肉料理の試食を担当したのですが1位から4位まで美味しく僅差だったように思います。豚肉料理200点、第二課題のスープが100点でしたので、やはり一つ目の課題の方が比重が多くなっていました。
点数配分としては、オリジナリティーが1番多かったのですが、皆さんまずは「美味しい料理じゃないとね。」という感じで採点されていました。
1、2、3位は私も上位3名に選んでいたので、「オリジナリティーを大切にしつつ、美味しい料理を作った人が勝つ。」という結果でした。
COMMENTAIRE DU JURY
国際審査員 関谷 健一朗 氏
昨年よりレベルが高い感じがしました。ロンドンでの開催は初めてだったそうですが、しっかりと準備されていました。
オランダ人の優勝には、心から賛辞を送りたいです。私の試食採点でも最高点でしたし、前回、前々回と3位で、3回目のチャレンジで優勝という感動的なシーンでした。
前日に発表されたシークレットレシピの動物性食材を使わない、野菜を使ったスープも、考える時間は2時間もありませんでしたが、五感を楽しませてくれる一品が多かったです。日本人では、あまり考え付かない酸味の強いスープなどは、個性豊かで後を引く味わいでした。
ロブション氏も良く言っていましたが、Jamais renoncer!! (諦めないで!!)という言葉がピッタリな国際コンクールでした。
コンクールに関するお問合わせ先
<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン
事務局 フランス文化を識る会
〒160-0023
東京都渋谷区桜丘町3-2 渋谷サクラステージ SAKURAタワー7階
TEL:03(5937)4412 FAX:03(5937)1891
COMMENTAIRE DU REPRESENTANT DU JAPON
日本代表 東京會舘「レストラン プルニエ」 神戸 宏文氏
ベストを尽くした結果、2位という順位で今大会を終えて、優勝に手が届かなかった敗因も明確に実感でき、多くの経験や学びのある挑戦だったとおもいます。
今回の経験を活かし今後も可能な限り挑戦し続けたいとおもいます。
職場のスタッフをはじめ関係者各位の皆様の多大なるサポートに感謝申し上げます。