2007 Cuisine Française Profil 42

第42回 現代フランス料理技術 特別講習会

ステファン・ココズカ

M. Stéphane KOKOSZKA

ステファン・ココズカ

PROFILE

1960年生まれる。
1977年キュジーヌ・クラシックの職業適正証、職業教育免状を取得。
1977年 – 78年<ホテル・チボリ>(シャトーヌフ・シュル・シェ-エル)でキュジニエ。
1978年兵役。仕官用のレストランでシェフ。
1979年 – 80年<ホテル・チボリ>でシェフ・ド・パルティ。
1980年 – 81年<ホテル・クリヨン>(パリ)でシェフ・ド・パルティ。
1981年 – 85年<ホテル・デュ・リヴァージュ>(ジアン)でシェフ・ド・パルティ、後にスー・シェフ。
1985年11月 –25歳で<ホテル・ド・ラ・マルヌ>をブルターニュ地方北部のパンポールにオープンし、オーナー・シェフとなる。その後もルドワイヤン(パリ)、ロジェー・ヴェルジェ(ムージャン)、ホテル・マルチネス(カンヌ)他でその技術の研鑚を重ねる。
今やブルターニュ料理の特性を現代に生かす継承者として活躍し、フランスはもとより国際的にも高く評価され現在に至る。

ホテル・ド・ラ・マルヌ

ブルターニュ地方の北部パンポールにあります。
パンポール港からあがる豊富で新鮮な漁貝類と大地からの野菜類や畜産物を使った特徴ある美味な料理、そしてマダムとスタッフの心温かなサーヴィスで、町の人々はもとよりフランス各地、各国から訪れる顧客に、ブルターニュ料理の「Le plaisir de la table(食卓の喜び)」を21年間語り続けています。

その他

コンクール・ド・キュイジーヌ・アルティステック(プラ・ショー部門)受賞(2000年)
コンクール・デ・メイユール・アプランティ・ド・フランス審査委員会委員
Association des Maîtres Cuisiniers de France(フランス料理最高技術者協会)監査委員他

MESSAGE

料理とは、それを作る料理人を映し出すものと私は考えています。しかしながら、控えめでそれを食べる人に理解されうるものでなければなりません。さまざまな風味を合わせすぎると、人々を惑わせ混乱させてしまいます。私は3種類くらいで充分であると考えます。私達のすべての顧客が他と比べてより味覚が特別に発達しているわけではないのです。彼らがレストランに望むことは、気分良くすごせるか、心地よいひとときを過ごせるか、そして我々が喜びとともに細心の配慮を込めて作る料理から思いがけない発見を得て美味しく味わえるか、ということなのです。

シェフは自分の料理、創造性を通して顧客に食の喜びを見出させます。シェフの仕事はその日の感情や気分によって違い、一皿として今日と明日とで全く同じものはありません。それがまさに料理の魅力であり我々の仕事の素晴らしさなのです。

私は他人に捧げ、喜びを与え、幸せそうな人を見ることが好きです。そしてそれが私の仕事の反映し、私を前に押し進めてゆく原点でもあります。

職業をともにする日本の皆様とお会いできることを、心から楽しみにしております。

2007年1月
Stéphane KOKOSZKA