フランス文化を識る会は、フランスで9番目の芸術(9ème Art)と呼ばれるフランス・ガストロノミーを通した日仏文化交流を、1969年以来毎年行っています。

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コンクール|フランス文化を識る会
〜Association de la Culture Francaise〜

第46回<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール インターナショナル(パリ)結果報告

開催日

11月26日 テーマ抽選、11月27日 実技審査

会場

パリ市商工会議所付属フェランディ校(フランス、パリ)

第46回ル・テタンジェ国際料理賞コンクールインターナショナルが11月27日(火)にパリで行われ、同日夜シャングリ・ラ・ホテル・パリにて結果発表式が行われました。コンクールの歴史に満たされこの場所で、アマチュア・シェフの才能を賛美するために、<ル・テタンジェ>・コルドン・ブルー・コンクールの結果発表も同時に行われました。

審査委員長ジル・グジョン氏(M.O.F オーベルジュ・デュ・ピュー・ピュィ)をはじめ国際審査員は、第46回インターナショナル・ファイナルの結果を下記のように決定しました。又、日本人として史上初めて優勝(1984年、第18回ピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール)した堀田大氏が、インターナショナル・コンクール審査委員として参加しました。

参加国

ベルギー/リュクセンブルグ、フランス、日本、オランダ、スイス

参加各国でのコンクール優勝者は、国際ファイナル(パリ)のフィナリストとして2週間前に招集状と共に国際ファイナルにおける一般テーマ(例:魚、甲殻類、肉、ジビエ、家禽 等…、3種のガルニチュールを添える)を受け取る。
コンクール前夜のパーティー会場にて、法廷執行官立ち会いのもと、コンクールの明確なテーマ及び材料リストがくじで決められる。フィナリストはその材料リストから必要な材料を選び出し、オリジナル・ルセットの料理制作にあたる。
国際ファイナルでの公式言語はフランス語とする。但し組織委員会は外国人参加者が翻訳及び通訳を自由に使えるよう努める。
国際ファイナル当日、各参加者は5時間以内に料理を仕上げること。

結果は同日の夜発表され、テタンジェ社が主催するパーティーにて授賞式が執り行われる。

国際ファイナル・コンクールの賞

出場者全員に記念カップ及び<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール出場を証明し、その結果を載したディプロムを授与。
上位3位入賞者には以下の賞品を授与:

第1位:

-10,000ユーロの賞金
-トロフィー <エル・グスト>。このトロフィーは、本コンクールのためにミゲル・ベッロカル氏が創作したもの。
-ラ・クープ・ヴァンクール。これまでの全ての優勝者の名前が刻まれ、授賞式の時に手渡される。この杯は優勝者を輩出したレストランに1年間展示される。
-メダル<ル・テタンジェ国際料理賞コンクール>(彫刻家ポール・ベルモント作、ピエール・テタンジェの肖像が刻まれている)

第2位:

-カップ、4,800ユーロの賞金

第3位:

-カップ、2,400ユーロの賞金

国際ファイナル・コンクール受賞者

  • 優勝:クリストフ・シュミット氏(Christophe Schmitt)フランス
    ホテル・フーケ・バリエール レストラン・ディアーヌ(パリ、5つ星)






  • 2位:杉本 雄氏(Yu Sugimoto)フランス
    ホテル・ル・ムーリス(パリ、3 つ星)



  • 3位:ジョナサン・ザンドベルゲン氏(Jonathan Zandbergen)オランダ
    レストラン・ヘット・ヴェルヒュィ(アルメレ)

第46回インターナショナル・ファイナルテーマ

2尾のドラ-ド・ロワイヤルそれぞれにファルスを詰め仕上げる-1尾で6人前ソース又は、ジュをソーシエールに入れて出す
2 daurades, farcis, servis en deux pièces chacune pour 6 personnes accompagnés d’une sauce ou d’un jus
à votre choix servi(e) dans une saucière

2種のガルニチュール(自由)を添える-8人前
Deux garnitures libres pour 8personnes chacune

審査委員長による課題ルセット
スープ・ド・ポワソン・ド・ロッシュ-12人前
soupe de poisson de roche

1人5時間でテーマ料理と課題ルセットを制作し行なわれた。

<ル・テタンジェ>コルドン・ブルー賞

<ル・テタンジェ>コルドン・ブルー賞が才能のあるアマチュアを対象にプロと同じテーマ料理を1人 4 時間で制作し、賞は、ジェラール・ボワイエ氏(ランスの3つ星、レストラン・クレイエールの元オーナーシェフ)より授与されました。

1位:トーマス・シェイナー氏
2位:マダム・アレクサンドラ・ヴァ-ガフ
3位:マダム・サビーヌ・ビジャッソン

2012年第46回ル・テタンジェ国際料理賞インターナショナルを終えて
審査委員長 堀田様のコメント

今回の国際ファイナルは6人で競われた。

(日本、ベルギー、オランダ、スイス各国代表1人、フランスから代表2名)

フランス代表2名のうち1名は、パリ地区代表 杉本雄氏でプロスペール・モンタニエの今年の優勝者、ミシュラン三ツ星のホテル・ムーリスのスー・シェフ。
調理師学校卒業後、東京の帝国ホテルで6〜7年間勤め渡仏し8年目とのこと。
今年こそ日本人の優勝があるかと期待していた。

審査後、杉本氏の提出番号を聞いたとき、私の評価では微差で第1位だったので発表を期待したがまたも2位で終わった。


もう1名は優勝者のクリストフ・シュミット氏で、パリ・シャンゼリゼにあるホテル・フーケ・バリエールのレストラン・ディアンヌのシェフ。リヨン地区代表(パリ地区の審査員に関係者がいた為リヨン地区大会に参加)として参加しての快挙。


審査員長の課題ルセット:前記を参照
ガーリックトースト、ルイユ、チーズが添えられた南仏海岸料理でなく、高級レストランの料理に仕上げられていた。

タスの縁に合わせパートを焼き、その上に飾り付けをしたり、Oeufs  à la neige にルイユを詰めスープに浮かべたり幅広い演出が素晴らしかった。


インターナショナル・ファイナルテーマ:前記を参照
まず、2週間前に発表される一般テーマの解釈が幾通りにも考えられ、フランス人審査員に聞き初めて理解できた。


2尾の鱗のある海の魚、2枚のフィレ(2尾だったら4フィレではないか? 2種の魚で半身ずつなのか?)、2つのピエス、各ピエスを6人前に仕上げるとのこととは?

前日知人のフランス人シェフに問いかけたら、2枚のフィレに卸す鱗のある海の魚で、1尾6人前だから小さめの鯛、鱸などで、4枚のフィレに卸すサンピエール、ヒラメ等は含まれない。という事だった。


コンクール 前夜、選ばれた封筒の中に書かれていたのは、Daurade royale2尾だった。
別の封筒にはスズキが主材料として書かれていた。


過去数回、「ファルスをして」の指示が多い。メインの食材を理解して、存在感を出し風味を補強する組み合わせ、多すぎずバランスのとれたファルスをした作品が順当に入賞している。


鯛の味に同化してしまうような白身のムースを多めにファルスしたものなどは味にメリハリがなく、食べていて飽きが来るようで評価できなかった。1位、2位の作品は、鯛を最高に美味しく食べさせてくれた素晴らしい料理だった。


いつも言っているが、コンクールの為だけの料理はあり得ない。

審査員をレストランに来たお客様と思い、お客様が満足できる料理を作るべく、日ごろの積み上げた力と技術の発表の機会だと思ってチャレンジした参加者が、グラン・プリに選ばれると常に感じている。


無駄なことはしないで、「主品」をより良くする必然性のある材料の使い方、調理の仕方をしてもらいたい。

2012年12月  堀田 大

コンクール・ジャポン優勝 星野様のコメント

コンクール・ファイナルの現場は、他の選手たちの発する異様な熱気に包まれ、今まで体験したことのない雰囲気でした。
無我夢中に取り組んだ5時間はあっという間でしたが、かけがえのないものを得られたと感じています。
悔しい結果であることは変わりません。
しかし今の自分の持てるものすべてをぶつけたので、後悔はありません。
また、世界の舞台を目指し、次こそはいい結果が残せるよう日々努力を重ねたいと思います。

2012年12月 星野 義明







第46回 <ル・テタンジェ>国際料理賞2012コンクール・ジャポン

第46回<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン2012最終審査結果

コンクール・ジャポンの第1次審査(書類選考)は8月7日に行われ、全国から8名が選ばれ、東京調理師専門学校(新宿)で9月4日に行われた最終審査(ファイナル実技審査)に臨んだ。

8名の参加者は2点の料理を5時間で制作し、コンクール・ジャポン最終審査は<ル・テタンジェ・コンクール>国際規約にのっとって行われた。
コンクールの規則は、パリ、ブールヴァール・マジェンタ156番地 法廷執行官 ポーペール・リエヴァン事務所に提出されており、ポーペール・リエヴァン氏がコンクールの合法性を監視するものである。

コンクール・ジャポン2012最終選考の厳正な審査の結果は、以下の通りです
  • 1位:星野 義明(ロイヤルパークホテル 東京都)
    ルセット
  • 2位:川本 善広(ホテルグランヴィア大阪 大阪府)
  • 3位:来嶋 博臣(レストラン ラ・コリーヌ 京都府)

ファイナル実技審査内容

  • 第1次審査(書類選考)に提出したオリジナル・ルセット
    Hirame de 1,8kg à 2kg environ accompagné de 3 garnitures libres
    Et une sauce servie en saucière à part
    Dressé sur un plat rectangulaire 40X60 cm (environ)
    ひらめ(約1,8kg〜2kg)と3種のガルニチュール(自由選択)
    ソーシエールに入れた、1種のソースを添える

    *料理の盛付け:自由、長方形のプラター(約60×40cm)に盛りつけること。
  • 課題ルセット
    Oeufs Toupinel
    ウフ・トゥーピネル(8人分)
    *作り方はギッド・キュリネール(エスコフィエ)に準じている。 実技試験当日、ルセットを発表した。

コンクール・ジャポン最終審査結果は、シャンパーニュ・テタンジェ社取締役輸出部長クロヴィス・テタンジェ氏同席のもとに9月4日ウェスティンホテル東京で行われた発表式で発表され、以下の授与が執り行われた。

コンクールの賞

第1位:

第1位のディプロム、第1位のカップ、シャンパーニュ・テタンジェ(マチュザレム) 副賞として2,400ユーロ相当の小切手

第2位:

第2位のディプロム、第2位のカップ、シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)

第3位:

第3位のディプロム、第3位のカップ、シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)

*ファイナル実技審査の出場者で第1位〜3位以外の者全員に、第46回<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポンのファイナリストを証明するディプロム、シャンパーニュ・テタンジェ(ジェロボアム)

最終審査(ファイナル実技審査)に望んだ8名のリスト

宮原 優ホテル阪神 (大阪府)
川本 善広ホテルグランヴィア大阪 (大阪府)
六丸 真一新阪急ホテルアネックス(大阪府)
小野寺 修浦和ロイヤルパインズ (埼玉県)
横山 和宏㈱オリエンタルランド(千葉県)
星野 義明ロイヤルパークホテル(東京都)
来嶋 博臣レストラン ラ・コリーヌ(京都府)
須永 衛グランドプリンスホテル高輪(東京都)

<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン審査委員名

審査委員長
堀田 大 株)マンジュトゥー 代表取締役
1984年、<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール(パリ)に、日本人として初めて参加しグラン・プリを獲得
実技審査
伊佐 武二ホテルニューオータニ 最高料理顧問
大溝 隆夫レストラン・ボルドー 代表取締役料理長
岸 義明ホテルインターコンチネンタル東京ベイ 執行役員総料理長
善養寺 明ホテルオークラ東京 執行役員洋食調理総料理長
ドミニク・コルビレストラン ル・シズィエム・サンス エグゼクティブ・ディレクター
中村 勝宏ホテルメトロポリタンエドモンド 名誉総料理長
林 和広帝国ホテル東京 調理部長
福田 順彦セルリアンタワー東急ホテル 副総支配人総料理長
フィリップ・バットンプチ・トノー 代表取締役
ベルナール・アンクティルコルドン・ブルー 教授
マチュー・トサックGourmet consultingグルメコンサルテイング 代表取締役
書類審査
柏木 健一ホテルグランヴィア大阪 料理長
河野 透レストランモナリザ オーナーシェフ
斉藤 裕之マキシム・ド・パリ 総料理長
佐野 文彦大津プリンスホテル 洋食料理長
下村 康弘㈱オリエンタルランド フードオペレーショングループ レストラン料理長
曽我部 俊典パンパシフィック横浜ベイホテル
東急総料理長
中宇祢 満也浦和ロイヤルパインズホテル 総料理長
西口 章二ホテルニューオータニ 宴会料理長
沼尻 寿夫ウェスティンホテル東京 総料理長
林 和広帝国ホテル東京 調理部長
渡辺 雄一郎シャトーレストラン ジョエル・ロブション エグゼクティブシェフ

パリ・ファイナルに於ける歴代日本人入賞者

1984年 優勝 堀田大氏(東洋軒、東京都)
1994年 3位 佐野文彦氏(大津プリンスホテル、滋賀県)
2001年 3位 中宇祢満也氏(浦和ロイヤルパインズホテル、埼玉県)
2002年 3位 佐藤浩氏(浦和ロイヤルパインズホテル、埼玉県)
2003年 3位 柏木健一氏(ホテルグランヴィア大阪、大阪府)
2008年 2位 下村康弘氏(株式会社オリエンタルランド、千葉県)
2010年 3位 大和幸義氏(帝国ホテル東京、東京都)
(所属は当時のものです)

優勝者(第1位)は今年11月27日、パリで行われるコンクール・アンテルナショナル(国際ファイナル・コンクール)参加を兼ねて配偶者と共にパリに招待されます。

<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクールは46年の歴史を持ち、この間数多くの優れたシェフを輩出してきました。日本においては一時中断もありましたが、毎年定期的に開催し続けている国際料理コンクールに直結した日本で唯一のフランス料理コンクールとして高く評価されています。

*このコンクールは明確な2段階をもつコンクール、つまり参加各国でのコンクールは予選ではなく各国での<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ナショナル(参加各国名)であり、各国のコンクールの優勝者がパリに集まって行うものが<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクールです。

書類審査を終えて

さる8月7日、コンクール書類審査を終え8名のファイナリストが選ばれました。
書類審査にあたりました審査員の感想です。

多くの人が、コンクール用の料理があると勘違いしている。そんなものは無い。
写真写りや見た目にこだわり、バランスの取れない食材の組み合わせ、お客様に出せる料理でないものが多数あった。
お客様に評価される料理を作品として応募すべきで、コンクールのためだけの料理では意味がないし、あくまでも食べて美味しい物を作ることが大事。

見た目はきれいだが工程通りに作ると明らかにヒラメに火が通りすぎる作品がいくつかある
ムースをメインにして料理が多くヒラメの良さが活かされていない料理が多かった
1.8‐2kgのヒラメは、パサつきやすく、その工夫がされている料理が少なかった
ルセットにオマール(メス)を指定されているのだからコライユは有効に使うべきである
メインで使用したパーツを何のアレンジも加えないでそのままガルニに転用するのは良くない
色合いに気をつける
調理はしっかり出来ていても盛り付けがもう一歩足りない
基本が出来ていない・知識の理解不足が見受けられる
重複されて書かれている箇所が全体を通じてある・細かな点が配慮されていない
写真にソーシエールを写している書類が多数ある

使用材料と単価の部分・・・原価合わせの計算になっている
1人前の量、メインとガルニのバランスが悪いものがあった

訂正印や書類の裏に社名の入った用紙を送ってきている
ルセットに分量のみ記載してある(審査が出来ない)
規定書類の読み込みが前年と同じく足りない

国際ファイナル・コンクール(パリ)

<日付>
2012年11月27日

<参加国>
ベルギー、リュクセンブルグ、フランス、日本、オランダ、スイス

○参加各国でのコンクール優勝者は、国際ファイナル(パリ)のフィナリストとして2週間前に招集状と共に国際ファイナルにおける一般テーマ(例:魚、甲殻類、肉、ジビエ、家禽 等…)、を受け取る。
○コンクール前夜、法廷執行官立ち会いのもと、コンクールの明確なテーマ及び材料リストがくじで決められる。ファイナリストはその材料リストから必要な材料を選び出し、オリジナル・ルセットの料理制作にあたる。
○国際ファイナル当日、各参加者は5時間以内に料理を仕上げる。

国際ファイナル・コンクールの賞

・出場者全員に記念カップ及び<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール出場を証明し、その結果を載したディプロムを授与
・上位3位入賞者には以下の賞品を授与:

第1位:

-10,000ユーロの賞金
-トロフィー <エル・グスト>。このトロフィーは本コンクールのためにミゲル・ベッロカ氏が創作したもの
-ラ・クープ・ヴァンクール(歴代全ての優勝者の名前が刻まれた大杯)は、後に開かれるプレスのためのデイナー(優勝者がコンクールで作った料理を自身の手で準備する)の時に手渡される
-メダル<ピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール>(ピエール・テタンジェの肖像が刻まれている)彫刻家ポール・ベルモント作

第2位:

カップ、-4,800ユーロの賞金

第3位:

カップ、-2,500ユーロの賞金

コンクールに関するお問合わせ先

<ル・テタンジェ>国際料理賞コンクール・ジャポン
事務局 フランス文化を識る会
〒108-00741東京都港区高輪1-15-2-105
TEL 03-3446-4551 FAX 03-3446-4821
http://www.acfrance.com
*今年のコンクール詳細につきましては、9月中旬に[コンクール・ジャポン]、12月上旬に[国際コンクール・ファイナル] フランス文化を識る会ホームページにて御覧いただけます。

過去のコンクール

コンクール|歴代優勝者・受賞者